2006.07.21 Friday
前回の記事に対して、
とても真摯で長文のコメントをたくさん頂きました。
いつもの事ながら感激しています。
コメント欄のお返事だけでは失礼だろうというくらい、
ステキな意見が多かったです。
当blogの読者さんは、
間違いなく女性にモテる人の集まりですね。
読んでいて熱くなりましたから(笑) ドコガダヨ
あっ、女性の方もステキなコメントくれました。 アリガト
ご賛同くださった方には心より感謝を。
知的な反論を展開してくださった方には尊敬を。
それでは、行きましょう。
ご意見に対する回答です。
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きょうの部屋着
「ところでお前、blog書いてるときはどんな格好なんだ?」
というご質問を頂いたので、お答えします。
(この質問もらったの、1ヶ月以上前なんだけどね)
部屋ではほとんど、大きめのTシャツとか男もののYシャツとかで
過ごしています。
気が向いたときに、会社帰りに買ったりしちゃうので画像が存在
しないものが多いんですが、これを書いている今現在はコレです。
写真と違って、シャツは二回り大きめのサイズですが
CKですが、下着じゃありませんし透けませんよ(笑)
blog書いてると急にお腹が空いたりして
コンビニに行ったりするんですが、(自炊しろよ)
徒歩1分の場所にあるコンビニに行く途中でクルマから声を
掛けられたのは後にも先にもこの格好で歩いていたときだけ。
それ以来のお気に入りですが、
その後、誰からも声は掛けられていません。
(ナゼだろう・・・・・)
やはり男性の皆さんは、サッカーには関心が高いんですね。
前回の記事に対して、
中身の濃いコメントをたくさん頂き、
本当にありがとうございました。
私も知らなかったことが書かれていて、
とても勉強になったし、読んでいて楽しかったです。
昨夜のニュースで初めて知ったんですが、FIFAの規約には
「侮辱行為は2試合以上、差別発言には5試合以上の出場停止」
と明記されているんですね。
だったら、正しい判断が下されたんだなと思います。
マテラッツィ選手は
「差別発言はしてないが、姉を侮辱した」
と認めているわけですから。
前回の記事に対しては、
とても論理的で分かりやすい反論も頂いたので、
コメント欄ではなく、こっちの方でお答えしますね。
世の中には「炎上blog」が続出していて、
荒らされたためにコメント欄を閉鎖したり
blog自体を閉鎖するケースが増えているそうですし、
その反動として歯の浮くような美辞麗句ばかり並んでいる
blogも多いそうです。
このblogは、私の意見に賛成であれ反対であれ、
理路整然と意見を主張出来る人たちに支えられていることが
管理者として自慢出来ることだと思っています。
まず、前回わたしが書いたことを要約しますね。
1.衆人環視の中で行われた暴力は、いかなる事情があろうとも
許されることではなく、罰せられるべきである。
2.暴力に至るまでの動機や経緯を持ち出して、暴力を正当化しよ
うとする風潮(報道)は間違っている。
3.マテラッツィ選手の挑発行為がイタリアの優勝に貢献したので
あれば、彼はイタリアにとってヒーローだと思う。
4.自己中心的で、自分が社会の一員であることを忘れた行為は、
「カメラマン殴打」から「我が子殺害」まで、あらゆる犯罪行
為に共通している。
但し前回の記事の中でジダン選手の話題に触れたのは
全体の2割にも満たない前フリの部分だけなので、
多くの人がその部分に反応したのは、
いかに関心が高いかということの表れだと思っています。
冒頭を読んでいただければ分かると思いますが、
私はこの件にそれほど関心があったわけではありません。
(関心があったとしても、意見は同じですが)
で、あらためてネットで調べてみました。
現在では、「人種差別」とは何の関係もなかったことが
両者に近い筋からの情報で分かっているみたいですね。
ユニホームを掴まれたことに対し、
「そんなに欲しければ後でユニホームをやるよ」と
挑発したジダン選手。
それに対して、「(ユニホームじゃなく)お前の姉をよこせ」
と挑発を返したマテラッツィ選手。
日本人の感覚だと女性を侮蔑した言葉に聞こえますが、
イタリアではこの程度の言葉は日常的に使われているという
報道もあるみたいです。
問題は、この時の状況。
・ジダンはマテラッツィに背を向けていた。
・プレーが再開された直後で場内は大歓声だった。
・マテラッツィはイタリア語で叫んだ。
・ジダンはイタリアのチームに在籍した経験があるため、
「ある程度」イタリア語が理解出来た。
・発言の中に「テロ」と発音される単語が含まれていた。
・ジダンはアルジェリア系で「テロリスト」という言葉には
特に敏感に反応する土壌があった。
・一方、イスラムやアルジェリア系のテロリストから直接攻撃
された経験のないイタリア人は、テロに対する認識が希薄だった。
(広い意味でのテロの被害には遭っています)
要するに、騒音の中で背後から浴びせられた言葉で、
しかも自国語ではないから断片的にしか聞き取れない。
自分が普段から気にしている言葉「テロ」は聞き取れたため、
前後の脈絡からテロリスト呼ばわりされたと解釈してカッとなった。
時間と共に冷静さを取り戻した両者。
ジダンは誤解があったことを理解し、
マテラッツィはアルジェリア系の人々が今、
世界でどういう立場にあるかを理解した。
しかし既にFIFAが追加処分を明言した後だったので、
ケンカ両成敗的な裁定を受け入れた。
違う説もありますが、
私はこの説が最も説得力があって真実に近いんだろうと思いました。
しかし前回の記事を書いた時点では私も、コメントをくださった方も、
「人種差別発言があったとしても」という前提で書いていますから、
「真実は無視して」話を進めましょう(笑)
どうせ似たような話は他にもありますし、
世の中の紛争やケンカのほとんどは、
こういった文化の違いや誤解から生まれているような気もします。
話しを戻しますね。
まず「3」については、訂正します。
「侮辱発言は2試合以上の出場停止」
と明確に定められているのであれば、許されるべきではありません。
チームを勝利に導くためであったとしても、
ルールを逸脱した行為は美化できないし、
処罰されるのが当然です。
そして、今回マテラッツィ選手は処罰されたのだから
それで良いと思います。
じゃあ、もしルールに明記されてなかったらどうなのか?
やっぱり私は、彼をヒーローだと思います。
違う考えを持つ人が多数派なのは承知の上で、
敢えて、そう言いたいと思います。
一応スポーツをやったことのある人間として言わせてもらえば、
スポーツの目的は勝つことであり、
勝利への執念がモチベーションを高めます。
それまでの苦労も口惜しさも失ったものも、
勝利によって報われます。
極論すれば、勝利によってしか報われません。
私は敗者なので、身に染みています(笑)
お行儀の良いフェアプレーに徹して1勝もできずに帰ってきて、
終わってから「オーストラリアはラフだった」とか言ってるチームより、
ルールの範囲内であれば相手に怪我をさせてでも勝ちに行く。
そういうチームを応援したかったというのが私のホンネです。
野次を飛ばして頭突きを食らって、
それでW杯に優勝できるんならドンドンやってくれと言うのが
私の素直な気持ちです。
次に「4」に関して。
ここに反応した方は、
たかがスポーツの試合と、事件や戦争を同列に扱うのは
飛躍のしすぎだろうという趣旨だと思います。
ミサイルの話しは違う意味で書いたのですが、
まあ、一緒にされても構いません。
「自己中心的で・・・・・・」という意味で、
私は同列の話しだと考えます。
これは突き詰めていくと、
犬や猫などを面白がって殺す行為と人間を殺す行為に因果関係はあるのか?
というのと同じ議論になってしまいます。
犬や猫は法律上は「物」であり、命として認められていません。
野良猫は「ゴミ」として認定されてしまうのが日本の法律です。
物を壊す行為と人間を殺す行為は全く異なるものですが、
実際は動物を殺す行為が幼児殺害にエスカレートするケースが
多いことは誰でも知っています。
根底にある「心理」が同じだからです。
今日の趣旨と違いますし長くなっちゃうので止めておきますが、
「自分の視点からしか物事を見れない」心理を改めることができれば、
世界中から注目されている中で暴力を振るうなど
有り得ないことだと思います。
次に「1」に関して。
(順番メチャクチャでごめんなさい)
コメント欄に書いてくださった方もいましたが、
暴力を認めるスポーツなどどこにもありません。
罰せられるのが当たり前です。
但し、これはゲームの中で起こったことで、
暴力を受けたのも同じプレイヤーです。
私が言っている「罰」というのはレッドカードのことであって、
それ以上の社会的制裁を示すものではありません。
今回は、追加処分まで食らって謝罪もしてるのですから、
充分な罰を受けています。
レッドカードという罰を受けるのを承知の上で、
多くのファンを失望させるのを理解した上で、
それでも許せなかったというのなら、
それも「男」の生き方なのかもしれません。
ひとりの女性として言えば、彼は魅力的ですよ。
男は、時に暴力を振るうくらいの方がね。
ただ、時と場所を間違えたような気がしますし、
やったことに対する罰は受けるべきです。
最後に「2」についてです。
これが一番、問題です。
暴力を振るった選手より、
それを正当化しようとする風潮の方が遙かに問題です。
今回頂いたコメントの中で、
これだけは反論しておこうと思ったのが以下の文面です。
「サッカー界に深く根付いている人種差別問題を今回のワールドカップで改めて取り上げ、人種差別根絶を大々的にうたっているにも関わらず、プレー中にこのような差別発言(本当にいっていたとしたら)をする選手が賞賛を浴びる資格はないと思います。
それはワールドカップそのものを意味のないものにし、極端にいえば、いかなる経緯があっても暴力は
絶対にいけないんだという言葉だけで一蹴してしまえば、今後も人種差別を助長することになるでしょう。」
乱暴な言い方をすれば、これ以外に頂いた反論は
「考え方の違い」で片付けられちゃうので、
どっちが正しいとか言う問題ではないかもしれません。
しかし、これだけは違うと思うので、
「釈明」ではなく「反論」をしますね。
事実とは違うかもしれませんが、
「マテラッツィは差別発言をしていた」という前提で考えましょう。
先に断っておきますが、
このコメントをくれた方は何度もコメントをくださっている人で、
とてもステキなコメントを頂いています。
今回のコメントも、全部読むと勉強になります。
抜粋した部分だって、多くの人が正論だと同意するかもしれません。
特に前半部分は、その通りでしょうね。
しかし、最後の一行が気になりました。
(こっからは過激なので、不快な気分になりたく無い人は読まないでおきましょうね・笑)
人種差別を助長しているのはジダン選手の方です。
事実として、
マテラッツィ選手の発言は誰にも聞こえていません。
仮に聞こえていたとしても、
多くの人は「発言の主」を軽蔑するだけです。
しかし、暴力で応酬してしまえば状況は一変します。
彼は自ら、
「自分は言葉で言いくるめられたら暴力で応酬する人間だ」
ということを見せてしまったのです。
それこそがテロリストです。
意味もなく人を傷つけて楽しんでいるような人のことを
テロリストと呼ぶのではありません。
様々な差別や迫害に苦しみ、
その仕返しとして暴力に訴えるしかないと追い込まれ、
それが集団化して力を持つ。
その結果大量殺戮に至る人々のことをテロリストというのです。
過去のどんなテロリストも、
充分すぎるほどに同情されるべき事情を抱えています。
それなのに、なぜ彼らは同情されないのでしょうか?
暴力に訴えるからです。
暴力に訴えるから、新たな憎しみを買い、孤立し、
さらに大きな暴力に訴えるしか生きる道が無くなってしまうのです。
「暴力を振るわれたから、怖くなって人種差別を止めました」
そんな話しは聞いたことがありません。
暴力を振るわれれば、恐怖を感じます。
世界中どこの人間だって、恐怖はやがて「怒り」に変わります。
でも、ケンカ上手な人たちは暴力なんか振るいません。
さらに陰湿に、さらに強硬に、
差別と迫害を進めます。
暴力を振るった人間は、
誰からも同情されず、それどころか憎しみを浴びながら、
自分の国家も愛する人も失っていきます。
そして暴力を振るった本人が死んでも、
テロに対する怒りは民族に対する憎しみとして残ります。
それが人種差別です。
だから、差別発言に対して暴力で応酬することは、
絶対にやってはいけないのです。
今回、ジダン選手に同情の声が多いのは、
暴力を振るったのが「ジダン」だからです。
多くのファンがいて、多くのメディアを味方に付けています。
世界中の人が、彼の功績や人間性を知っています。
だから同情できるのです。
だから、彼に対する罰はレッドカードで充分なのです。
しかし、それを正当化する風潮はまったく別の物です。
正当化されてしまえば、
「侮辱されたら暴力で返すのがカッコイイ」と考える人が出てきます。
多くの人たちが彼の行為を真似することになります。
で、真似した人たちはどうなりますか?
決して同情なんかされません。
だって、その人は「ジダン」じゃないから。
その人がどんな差別を受けていて、
どんな事情があったかなんて誰も知らないから。
世間が知るのは「暴力を振るった」という事実だけです。
軽蔑され、ますます差別やいじめの対象となります。
人種差別が背景にあれば、
暴力を振るった本人とは関係の無い人まで、
同じ民族と言うだけで迫害を受けるようになります。
「暴力で返さなければ人種差別を助長していた」
なんて事は絶対にありません。
暴力が人種差別を助長しているんです。
これでマテラッツィだけが厳しい処分を受けていたら、
イタリア国内でアルジェリア系の人たちに対する迫害が始まった
可能性だってあるんじゃないかと私は思います。
相手がジダンではなく、あまり知られていない選手だったら
尚更のことです。
あの場にジダンとマテラッツィの二人しかいなかったのなら別ですが、
W杯の決勝は億単位の人たちが見ています。
もし、マテラッツィに何かをいわれたジダン選手が、
唇を噛みしめながらジッと耐え、10数分後にPKを決め
フランスを優勝に導いたのなら、
その時、世界中の笑いものにされるのは誰だったのか?
優勝カップを手にしたジダン選手が、ユーモアを交えて
マテラッツィに何を言われたのか披露していたとしたら、
差別は助長されたのか軽蔑されたのか?
それを考えてください。
だから、
いかなる場合でも暴力は許されないし、
いかなる場合でもスポーツは勝たなければ意味がないのです。
以上が私の考えなので、
この部分だけは強く反論しておきます。
もう一度断っておきますが、
上記のコメントをくださった方は暴力を肯定していませんし、
なんでもかんでも暴力反対のひと言で断罪してしまうのは
違うんじゃないかという問題提起をしているだけです。
これは一般的に見て正論だと思います。
ただ、それでも私の意見は違いますよという意味です。
とは言っても、疑問は残りますよね?
じゃあ、あの時ジダンは、笑ってすませれば良かったの?
口喧嘩を始めれば良かったの?
侮辱されても黙っていれば、差別がなくなるの?
何もしなかったら、ますますエスカレートするんじゃないの?
私は、世界の人たちはそこまでバカじゃないと思っています。
差別をする人間は、必ず軽蔑の対象となると。
なぜなら、人種差別ではなくても、
誰もが差別される口惜しさや悲しみは知っているんじゃないでしょうか。
差別自体はどこにだって溢れていますから。
女性だから。
学歴がないから。
田舎者だから。
貧乏だから。
支持政党が野党だから。
新興宗教を信仰してるから。
親がいないから。
親に社会的地位がないから。
障害を抱えているから。
自分という「個人」を見てもらえず、
勝手にグループ分けされてバカにされる。
そんな口惜しさを、一度も経験せずに生きてきました。
そういう人が、世の中に何人いるのでしょうか?
誰だって差別される口惜しさは身に覚えがあります。
サッカーでは、人種差別を肯定するような横断幕を掲げる
サポーターが、ニュースで紹介されたりしています。
アレを見てカッコイイと思った人、いるんですかね?
みっともないだけでしょう。
差別というのは基本的には弱い者いじめですから、
ほっとけば軽蔑されるだけだと思うんですが。
「合コン人脈ネタ」ですが、
中村選手がイタリアに移籍してからのゲームで、交代する選手が
中村選手にキャプテンマークを渡したことがあったそうですね。
キャプテンマークをもらえるのはチームで認められた証拠。
なーんて、心にもないコメントをした番組があったみたいですが、
実際は違うようです。
交代する選手は中村選手に向かって、
「おい、黄色いの。お前の肌と同じ色だから似合うんじゃないか」
と言って渡したそうです。
そこに親しみがこもっていたか軽蔑が込められていたかは
知りませんが、どちらにしてもこれは差別発言です。
しかし中村選手は頭突きなんかしていません。
その結果、彼に対するいじめは助長されたのでしょうか?
キャリアを重ねるに連れ、
本当にチームメイトから認められる存在になったと、
私にはそう見えます。
人気選手にマイナスイメージを与えるような報道はできませんから、
細かいいきさつはよく分からないんですけどね。
でも、そうは言っても
侮辱を受けるのは口惜しいものです。
殴ってやりたくなる気持ちも分かります。
言った方は30分後には忘れちゃうような軽い気持ちで言っていても、
言われた方は一生覚えていたりしますからね。
どうしても「言葉の暴力」を許せないと思う人は、
大人のケンカを身につけるべきです。
誰からも反感を買わずに相手を叩き潰す大人のケンカをね。
それはきっと、差別発言よりもずっと陰湿で汚い手段だろうけど、
本当に相手を許せないのなら身につけるべきです。
少なくとも、暴力よりはマシです。
今日も長くなっちゃいました。
もう会社に行く時間です
おねがい・・・・・オ・シ・テ
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すべての子どもたちは、生まれた瞬間から幸せに生きる権利を持っています
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初カキコっす
今回・前回分は読みましたよー
記事内容おもしろいっすねぇ〜
(乗り遅れちゃった感はあるけど・・・)
自分の価値観が表現されててGood!って思いました!
ちゃんと全制覇?!めざしますよん
ひと言だけ・・・
σ(^^)は、ちっさい時からプロ野球目指して、夢破れた人間です。今は週末ちびっ子達に野球を指導しています。
指導者としては失格かもしれませんが、
今の子供たちに「何をしてでも勝て!」って、指導はしたくないなぁ〜って正直に思いました。。。親御さんに怒られるかな?(苦笑)
σ(^^) は心・技・体揃って一流っていえるんじゃないかと考えています。・・・
書いててやっぱσ(^^)はあまちゃんだと感じました。
体に気をつけてがんばってくださぁーい